竹の輪で作るアクセサリーワークショップ
columnコラム
2022.05.26
衣替えの季節は染め替えの季節!
衣替えの季節は染め替えの季節!
みやこ染スタッフも冬眠していた夏の洋服を掘り出したところ
長年着ているお気に入りの白いキュプラのドレスの襟ぐりに汗染みが・・・
経年の汗染みはクリーニングの染み抜きに出しても取れなくなってしまいました・・
白物の汗染みって気になります。
シミが気になり着れなくなってしまったけど、
お気に入りだし捨てられないし思い切って染めちゃいました!
手洗いマークの洗濯表示、キュプラ100%ドレスに選んだのは「技法用染料リアクト」です!
リアクトは綿・麻・レーヨン・キュプラ・リヨセル(テンセル)などの
植物繊維専用で40~60℃の中温で染める反応染料です。
発色がよく、色止め不要、堅牢度もなかなかの染料でみやこ染スタッフもお気に入りです。
使用する染料・染め液・塩の量は染めたい物の重さによって決まります。
今回は・・・
素材:キュプラ100%(縫い糸、ブレード、ファスナーに一部ポリエステル)
重さ:約370g
染料・定着剤:リアクト4箱(染料:40g、定着剤160g)
リアクト1箱で重さ100gが規定量です。
染め液:約12L(重さの約30倍)
塩:約500g(染め液1Lに対して40g)
ダンボールにビニール袋を2重にしたものを染色容器にしました!
30分間、念入りに撹拌・・・
染め上がりは襟ぐりの汗染みはすっかり目立たなくなり、生まれ変わった新たな色にも大満足です!
リアクトは植物繊維専用の染料なので、縫い糸、ファスナー、ブレードなどポリエステルの箇所は
染まりませんが、染まらなかった白がアクセントになっていてそれも気に入りました☺
みなさまも衣替えついでに染め替えはいかがですか?
まずは素材と洗濯表示をチェックして染色できるお洋服か確認してみてくださいね🎵
汗や制汗剤などが残っている箇所は染料が綺麗に入らない場合もあります。
落とせる汚れはよく落としてから染色を行ってください☺
今回の染料などの詳細は・・・
染め替えについてよくあるご質問
- Q.染め替えをしたいので、方法を教えてください。
-
A.
地の色が影響するので染める素材の色の同系色で濃色(暗色)に染める場合は、そのまま染めることが可能ですが、
同系色でない色に染めたい場合や濃色(暗色)を淡色(明色)に染め替えたい場合は、一度脱色をしてから染色を行ってください。
みやこ染の脱色剤(※)であれば、染め替えに支障がない程度まで色を落とすことができます。
※ポリエステル素材は脱色できません。
また元素材や染料により脱色ができないこともありますので事前に端切れなどでテストをしてください。
- Q.漂白剤を垂らしてしまいましたが、染色で消えますか?
-
A.
漂白剤が塩素系漂白剤の場合、染料が変色したり、色が入らなくなってしまい、染色はおすすめできません。
酸素系漂白剤であれば、染色により白く抜けたところに色は入り、
目立たなくはなりますが、漂白剤の跡は完全には消えません。
- Q.衣類の縫い糸(ステッチ)・ボタンも染まりますか?
-
A.
縫い糸・ボタンの素材をご確認ください。
例として、縫い糸がポリエステルの場合、コールダイオールやその他、植物繊維や動物繊維専用の染料では染まりません。
コールダイホットでは淡く染まります。
しっかり染めたい場合は、コールダイホットと濃色促進剤、またはポリエステルダイ(ポリエステル100%繊維専用)を使用し加熱染色で染まります。
ラクト、貝、木などのボタンは濃淡差はありますが染まります。
また一部を除き、樹脂も染まる場合がありますので、ボタンなど染めたくない場合は外してから染色をしてください。
- Q.衣類についたプリント・柄・ロゴも染まりますか?
-
A.
素材やプリント方法によって、染まる可能性があります。
ただしプリント・柄・ロゴを染色によって完全に消すことはできません。
- Q.防水など特別な加工をしたものは染まりますか?
-
A.
防水加工や撥水加工など水分を弾くような加工のものは染まらない、もしくは染まりが悪くなります。
また染色によって加工の効果が弱くなる可能性があります。
プリーツ加工、しわ加工の場合も同様です。