マルチニスタ 中島美幸さん
columnコラム
2023.09.22
# 初心者
コールダイオールの染め粉のお話し
前回はコールダイホットの染め粉についてご紹介しましたが、今回はコールダイオールの染粉についてお話をしたいと思います。
まず、染粉のお話の前に、よくいただくご質問で『コールダイオールとホットは何が違うのか』というお話を簡単にしますね。
この2つの染料は名前の通り『染色温度』が異なります。
オールは低温(30℃以上)で染まるのに対して、ホットは高温(85℃以上)で染まります。
ホールは低温で染まるので、熱に弱いウールやナイロンといった素材の風合いを損なわずに染めたい時におすすめです。
また、火傷などが心配なお子様との染色、学校での染色体験などにもおすすめしています。
注意点としては、低温で染まりますがホットに比べて色が淡く染まる傾向にありますので、真っ黒などの濃色に染めたい場合はホットの使用をご検討ください。
ホットは高温での染色になりますが、前述の通り、オールよりも濃く染まります。
また、オールでは染色できないポリエステル生地やナイロンボタンやアクリル樹脂などの樹脂製景品(製品により染まらない物もあります)にも使用できるのが特徴です。
綿や麻、ウールなどの天然素材も染まりますので、天然繊維と化繊の混紡製品などを染めたい時などにも活躍します。
こういった特徴から、オールとホットの染粉の中にはそれぞれ性質の違う染料が入っていますので、当然、染粉の色も同じではありません。
コールダイオールの染粉はご覧の通り、ホットの染粉よりもやや、染色後の色味が想像できるような明るい色味になっています。
また、コールダイオール、全28色の絶妙な色合いを再現するために、染粉には複数の染料が配合されていますので、よく見ると、いろんな色の粒が混ざっている様子がわかります。
染めムラを避けるためにも、染色をする際には染粉の溶け残りがないように、しっかり混ぜてよく溶かしてからお使いください。
前回、ホットの染粉をご紹介した際にもお伝えしたように、染料の処方変更や原材料の変更によって、染粉の色は変わる場合があります。
ただ、染め上がりの色が、変更前の商品と大きく変わってしまわないように弊社では配合の調整を細かく行っておりますので、安心してお使いいただければと思います。
※諸事情により、やむおえず大きく色味が変更になる場合は商品切り替えのタイミングでアナウンスをしております!
オールとホット、それぞれの特徴を生かして、作品作りを楽しんでいただければ嬉しいです。
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